内田樹さんのツイートをみて、はっとした。
ネットの世界は「質の高い情報」(その人以外には発信できない種類の情報)を持っているか「質の低い情報」(誰でも言いそうなこと)しか持たないかによって、現実の社会以上に急激に階層が構築されつつあります。この情報階層社会は現実の格差社会よりさらに排他的に階層化する傾向がありそうです
http://twitter.com/#!/levinassien/status/17123564629004288
ここでいう質の高い情報、とは希少性の高く、かつ正確性の高い一次情報・希少性が高い専門的知識か、一次情報を自分の体験と批判的な思考で、知己・示唆に富んだアウトプットかどちらかの事になる。無論、一般人は一次情報を出し続ける事が難しいから大部分は後者になる。
この内容が、アルビントフラーの40の変化で「OBSOLEDGE」という言葉とリンクした。
●無用知識のコストが高くなり、国際競争力に影響を与えるようになる(※無用知識=OBSOLEDGEとは、obsolete(役に立たない)とKnowledge(知識)を合成したトフラーによる造語。全ての知識には寿命があり、どこかのポイントで無用になっていく。しかも無用になっていくペースは加速する。知識を新たなものに保つためのコストは上昇し、意思決定に影響を与える)
OBSOLEDGEは、企業だけではなく個人単位でどんどん浮き彫りになってくるのではない。RealTimeWeb時代、ライフサイクルが短い情報量が膨大に押し寄せてくるのではないか。自分で判断できない人は「いいね!」ボタンとRetweetをおす。だけど情報が咀嚼できない。咀嚼できる人の見解を読む。なるほどという。またいいね!ボタンとRetweetをおす。その情報自体はすぐ劣化して使い物にならなくなる。
この繰り返し。
情報格差は、=アウトプットデバイドとなり、RetweetしかできないRetweet難民が増えていく。建設的な会話ができる人同士のコミュニティが広がり、それ以外の人はROM (Read and Retweet Only Memory)ユーザーとなる。その環境が個人のレピュテーションにも関わってきて、最終的にソーシャルメディアで可視化される。
情報とのつきあい方を真剣に考えない年になりそうだ。こんなくそみたいなブログでもアウトプットもしないよりした方がましだ。怖い時代だ。