今日は自分の非常に恥ずかしい体験を書きます。いつも嘘ばっかりなので、エイプリルフールくらいは本当の事を。
去年の夏頃、友人と磐梯山の登山、猪苗代湖でキャンプをしにいった。山に上り、魚をつり、バーベキューをして、登山後に親友かつ同僚の @tetora5260 が酒が弱いのにも関わらず「酒蔵にいきたい」という事で、福島で非常に古い酒蔵である大和川酒造店 @YAUEMON にいった。
お酒のテイスティングもでき色んな日本酒を飲んだ。運転手じゃなかったし。そこで、純米大吟醸の「いのち」という酒があり、他のものは無料で試飲できるのだが、それだけは一杯400円。それもそのはず、一升瓶15,330円。「この酒は普通の酒ではない」という感覚。さすがに値がしたので買わなかったが、父親や自分用に3本かっていった。
最近、意識的に被災地域の食産物などを食べたり飲んだりしているのだが、福島の酒の事は何だか「漠然とした不安」みたいなものを感じていた。
そんな中、今日ホームページに実際いってみて、愕然とした。
下記ブログからの引用。
県内のいわき市では今も断水が続いている為、今も安全な水が必要とされています。
今回、「大震災被災者を支援する市民有志の会」会長の冠木紳一郎氏に協力し、当社・大和川酒造店とほまれ酒造様で仕込水を提供しました。
ヤマイチ様の10tトラックにて、被災地・いわき市へと届けられます。梱包した飯豊山系の伏流水は、
○大和川より…(仕込水)一升瓶 1,296本
○ほまれより…(喜多方の名水)2ℓ 1,002本
で、約4,300ℓになります。
http://www.yauemon.co.jp/blog/?p=879
これを見て自分は愕然とし、自分の判断能力のなさを本当に恥じた。
猪苗代は全然内陸の方で、原発から非常にはなれている。しかしながら、福島=危ないのでは?という短絡的なイメージを形成してしまった。そんな中、当の酒蔵は被害の大きいいわき市に水を支援しているのだ。本当に、本当に恥ずかしいと感じた。
今混乱しながら激しく議論されている原発問題だが、漠然としたイメージで物事を判断せず、自分に必要な情報は自分で血と汗をかけて自分で収集、選択しなければならない。情報を無批判にイメージで判別することは、後々の被災地域の経済活動にも支障がでる。
徹底的に情報の一次ソースを大事にし、複数の知見から総合的に判断し、最終的には自分自身の責任で意志決定を行う、というプロセスこそが、現在の1個人にも、組織にも、社会にも求められていると思う。